この曲は、1977年、東京佼成ウィンドオーケストラの委嘱により作曲されました。兼田氏の最高傑作の一つである作品です。
同曲はテーマと5つの変奏から構成されています。
冒頭のテーマではメランコリックな主題がクラリネットとホルンで奏されます。
その主題に低音楽器が寄り添うように2つ目の主題が重なり、そしてチューバとホルンの印象的な動機が提示されます。この3つのテーマが以降5つの変奏を展開していきます。
第1変奏 Allegro con moto,
第2変奏 Poco Adagio quasi Andante con sentiment
第3変奏 Allegro energico
第4変奏 Allegro con grazia
第5変奏 Allegro con fuoco
全体的に各楽器の能力を活かした曲であり、交響的表現を追求した至極の傑作でありコンクールの自由曲としてもうってつけの作品です。
◆山下一史指揮、東京佼成ウィンドオーケストラの名演奏がCDで聴くことができます。
復刻作品【吹奏楽オリジナル】
『シンフォニックバンドのためのパッサカリア』 好評発売中です♪
吹奏楽オリジナル譜
タイトル:ウィンド・オーケストラのためのシンフォニック・ヴァリエーション
出版日:2012年9月21日
作曲:兼田敏
グレード:4
演奏時間:13分
Cort最高音:五線外A
楽器編成
Piccolo
Flute 1/2
Oboe
English Horn
Bassoon
E♭Clarine
B♭Clarinet 1/2/3
Alto Clarinet
Bass Clarinet
Contrabass Clarinet
Alto Saxophone 1/2
Tenor Saxophone
Baritone Saxophone
Cornet 1/2/3
Horn 1/2/3/4
Trombone 1/2/3
Euphonium
Tuba
Contrabass
Timpani
Snare Drum
Bass Drum
Suspended Cymbal
Cymbals
Triangle
Glockenspiel
Tubler Bells
▼スコアサンプル