この度金管バンドの曲を制作するにあたり、何かテーマになるものが欲しいと考え、ふと思い浮かんだのがピアソラの「リベルタンゴ」であった。思わず手拍子したくなるリズムや記憶に残るメロディが印象的で、雰囲気は異なるものの、金管バンドにおいてもアルゼンチンタンゴのような異国情緒あふれる曲を書いてみたいと思い、作り始めた。
曲中では、ボンゴやコンガ、タンバリンが継続的にリズムを刻み、様々な楽器の組み合わせによって音色に変化をもたらしながらリズムを彩っていく。メロディは思わず口ずさみたくなるよう意識し、繰り返し何度も登場させた。繰り返しの中で、音色や強弱、調を変えるなどの変化を取り入れた。また、スタッカートやスラーなどのアーティキュレーションもふんだんに取り入れ、奏者によって様々な表現ができるように工夫した。
アルゼンチン共和国の首都、ブエノスアイレスでは街中でストリートライブが行われており、日常生活の中にタンゴが溶け込んでいるそうだ。複数のステップを組み合わせてタンゴを踊るように、息を合わせて楽しみながら演奏していただけたら嬉しい。
(小泉 香)
タ イ ト ル:真夏のタンゴ
作 曲:小泉香
演奏時間:約4分30秒
難 易 度:3
【楽器編成】
E♭Cornet /B♭Cornet 1,2,3 / Flugelhorn / Alto Horn 1,2,3 / Baritone /Trombone 1,2,3 / Euphonium / Tuba / Timpani / Bongo / Conga / Tambourine
▼スコアサンプル
▼参考音源
準備中