エマニュエル・シャブリエは、狂詩曲『スペイン』などの代表作で知られ、後のラヴェルやドビュッシーといったフランスの作曲家に大きな影響を与えたと言われる。
シャブリエはその生涯のうちに何作かのオペレッタを書き、その2番目に書かれたオペレッタが『いやいやながらの王様』であり、その第二幕にて演奏されるのが『ポーランドの祭り』である。祭りにおける舞踏の情景を描いた華やかで快活な音楽である。このオペレッタは今日ほとんど上演されることはないが、この『ポーランドの祭り』ともう一つの著名な楽曲『スラヴ舞曲』は演奏される機会も多く、親しまれてきた。
この活気に満ちた音楽は、シャブリエらしい華やかなオーケストレーションが施されており、明朗で快活な雰囲気と祭りの高揚感をよく表している。(松本昇一)
タイトル:オペラ・コミック「いやいやながらの王様」より ポーランドの祭り
作 曲:E.シャブリエ
編 曲:松本昇一
グレード:3.5
演奏時間:約8分20秒
▼楽器編成
Piccolo / Flute1,2 / Oboe1,2 / Bassoon1,2 / E♭Clarinet / Solo Clarinet 1,2 / B♭Clarinet1,2 / Alto Clarinet / Bass Clarinet / Contrabass Clarinet / Soprano Saxophone / Alto Saxophone 1,2 / Tenor Saxophone / Baritone Saxophone / Trumpet 1,2 / Cornet 1,2 / Horn 1,2,3,4 / Trombone 1,2 / Bass Trombone / Euphonium / Tuba
String Bass / Timpani / Snare Drum / Triangle / Clash Cymbals / Bass Drum / Marimba
▼サンプルスコア
▼参考音源