▼スコアサンプル
「幻想的小品集」は、ラフマニノフの初期のピアノ作品集で、5曲からなります。中でもこの第2曲「前奏曲」は、ラフマニノフの初期の作品の中ではもっとも有名なピアノ曲で、「モスクワの鐘」の名前でも知られています。フィギュアスケートの浅田真央選手が2009年からのシーズンでこの曲を使用したことにより、多くの日本人に知られることとなりました。
冒頭の楽想は、モスクワのクレムリン宮殿の鐘からインスピレーションを得たとも言われています。
テンポの速い中間部をはさんで再現部に至ると、冒頭のテーマが強奏され、雄大な音楽はやがて徐々に遠ざかって幕を閉じます。
編成は、各パート1名ずつで28名、Option楽器なしだと最少19名からで演奏できます。
金管・打楽器の人数が揃えば、迫力ある演奏ができると思います。
この曲だけだとコンクールの自由曲としては短いですが、他の姉妹作品(「4.道化師」や「5.セレナーデ」)との組み合わせで、自由曲として演奏できる長さになります。(松本道弘)
タイトル:「幻想的小品集」より 2. 前奏曲
作曲:ラフマニノフ
編曲:松本道弘
難易度:3
演奏時間:約3分40秒
Tp最高音:五線外A
レーベル:ティーダ出版
▼楽器編成
()内の楽器はoptionです。
(Piccolo)/Flute 1,(2)/(Oboe)/Bb Clarinet 1,2,(3)/Bb Bass Clarinet/Eb Alto Saxophone/Bb Tenor Saxophone/Eb Baritone Saxophone/(Bassoon)/Bb Trumpet 1,2/Horn in F 1,2/Trombone 1,2,(3)/Euphonium/Tuba/(String Bass)/Timpani/(Bass Drum)/Suspended Cymbal/(Wind Chimes)/
(Glockenspiel)/(Marimba)/Piano/Chime