▼スコアサンプル
▼参考音源(電子音源)
オネゲルの代表作の「交響的運動」の1作目がこの「PACIFIC231」です。フランス式分類で2-3-1、アメリカ式分類でパシフィックと呼ばれる蒸気機関車の車軸配置を指すタイトルですが、作曲者自身は「作品が完成した後、タイトルが浮かんだ」と、蒸気機関車の描写的音楽としての作曲ではないと述べていたそうです。
しかしながら作品はまさに重たい蒸気機関車が徐々に動き出しスピードを上げ、またブレーキをかけ停車するまでの動きを表現したかのような音世界が繰り広げられているように感じます。
加速・減速を表すような音楽が進行しますがアッチェレランドやリタルダンドの記載はなく、リズムの細かさの変化で表現されていおり、むしろ加速に聴こえる部分はテンポ指示はだんだん下がっているという、音楽的ユーモアの高い作品となっております!
タイトル:交響的運動第1番「PACIFIC 231」
作曲:オネゲル
編曲:足立正
難易度:4
演奏時間:約6分10秒
Tp最高音:五線外B♭
レーベル:ティーダ出版
▼楽器編成
Piccolo/Flute 1,2/Oboe/Bassoon/E♭Clarinet/B♭Clarinet 1,2,3/Alto Clarinet/Bass Clarinet/Contrabass Clarinet/Alto Saxophone 1,2/Tenor Saxophone/Baritone Saxophone/Trumpet 1,2,3/Horn 1,2,3,4/Trombone 1,2,3/Euphonium/Tuba/String Bass/Timpani/Tenor Drum/Suspended Cymbal/Bass Drum/Tam-tam/Marimba/Xylophone