▼スコアサンプル
▼参考音源
ソナタ形式の作品には非常に大規模で複雑、かつ演奏が技術的にも難しい場合が多々ある為、初学者はまず基礎的な技術を学ぶと同時に、音楽の様々なルールを学ぶ必要があります。そこで役に立つのがソナチネです。ソナチネを練習することで、ソナタのルール、すなわちソナタ形式の基本を学ぶことができるのです。同じように本作もまた、金管バンドに携わる主に小学生のような音楽の初学者がソナタ形式を知るための作品になることを意図しています。
ソナタ形式は「2つの主題を持つ形式」と説明されることがありますが、それよりも「すべての主題が主調へと向かう過程」が最も重要です。もちろん、このルールもまたG.マーラーやC.ニールセンのソナタ形式ではより複雑に変化しますが、基本的なソナタ形式はこの「調の旅路」で成り立っていると言っても過言ではありません。
本作が、少しでもソナタ形式の世界に触れるきっかけになれば幸いです。(石原勇太郎)
出版日:2022年4月15日
タイトル:金管バンドのためのソナチネ第2番
作曲:石原勇太郎
難易度:2.5
演奏時間:約5分50秒
レーベル:ティーダ出版
楽器編成
(E♭Cornet)/B♭Cornet 1,2,(3)/(Flugelhorn)/Alto Horn 1,2,(3)/(Baritone )/Trombone 1,2,(3)/Euphonium/Tuba
Timpani/Snare Drum/Triangle/Crash Cymbals/Tambourine/
/Wind Chimes/Glockenspiel/Bass Drum