▼スコアサンプル
▼参考音源
▼参考音源CD
演奏:洗足音楽大学金管バンド
指揮:山本 武雄
発売:ティーダ出版
録音:ワコーレコード
バリ・チューバ4重奏曲として生まれた名曲が金管バンド版に生まれ変わりました!
モダンな和声・リズムが特徴のとてもカッコいい楽曲です!
《楽曲解説》
この「想いは彼方に」というタイトルは、この曲が富山で活動されているアンサンブル団体「富山バリチューバFC」の皆さんからの委嘱であることに由来している。実はこのタイトルは、「富山」ということから連想して、“蜃気楼”をテーマとしてつけたものである。つまり「想いは彼方に」とは“蜃気楼への憧憬”を意味しており、「彼方」とは、蜃気楼の浮かぶ、富山湾の「彼方」である。
ただ、蜃気楼それ自体のみを描くだけでも勿論いいのだが、この曲では、この“蜃気楼への憧憬”を“切ない恋の想い”に比喩的に重ねて、胸に抱いた幻影を追い求める憧れのような想いが彼方まで届く―というストーリーを描いている。すなわち、蜃気楼という“虚像”は、この曲の中では胸を焦がす“幻影”と二重写しになっているのである。
冒頭からの少し物憂げな響き、そしてモヤモヤした想いを抱えながらも、しかし同時にどこかワクワク感を伴ったような曲の展開は、そうした揺れ動く心情を表現している。
その想いは次第に高まって、中間部ではゆったりと甘美に歌い上げられる。メロディは盛り上がってappassionatoとなり、まさに彼方へと向かうように一層強く演奏される。
だがその歌が終わると、続くAllegro部分は緊張感ある音楽となる。一転して現実に引き戻されたかのような曲想は、蜃気楼の出現への予感・まだ見たことのない景色への期待と不安を意味している。再び序盤のメロディが現れて、切なさと嬉しい気持ちが入り交じったような揺れ動く想いのままに曲は進み、最後は希望に満ちた終結部ヘとつながってゆく。
“幻影”を追い求めるというと、果たしてハッピーエンドであったのかと疑問に感じる方もいるかもしれないが、一応ハッピーエンドを想定して作曲したものであることを付記しておきたい。(宇田川不二夫)
タイトル:金管バンドのための「想いは彼方に」
作曲:宇田川不二夫
グレード:3.5
演奏時間:約6分00秒
レーベル:ティーダ出版
▼楽器編成
E♭Cornet
B♭Cornet 1/2/3
Flugelhorn
Alto Horn 1/2/3
Baritone
Trombone 1/2/3
Euphonium
Tuba
Suspended Cymbal
Crash Cymbal
Triangle
Snare Drum
Glockenspiel
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