今作品の作曲依頼を受けた時に頂いたテーマは「音楽を奏でるために必要なことは?」…その答えはとてもシンプルだし、とても難しい問いでした。音がただ並ぶだけではフレーズにならない。リズムにならない。ハーモニーは音の関わり合いでできてくる。音符にも個性やキャラクターを帯びた時に、音楽が動きはじめて、軟鋼織り交ぜた構造が形作られて、また感情が動き始める。一体化した時に、新しい世界を一緒に見られるようになる。これは、人間としての営みそのものにも通じるように思えます。
作品は、ひとつの音が萌芽し(C音が冒頭HornのロングトーンとMarimbaのリズムで奏される)、少しずつ周囲の(一見無関係に見える)音を拾い集めて、次第に壮大なハーモニーを構築する導入で始まり、金管楽器による交差する2つのフレーズで(片方だけでは正体を判別できない)、メインテーマとなるモチーフが登場します。
Master Works For Wind Orchestra 2017より作者コメント抜粋
タイトル:Flugel Symphonia
作 曲:福田洋介
演奏時間:約7分50秒
難 易 度:3.5
Tp最高音:五線外A
レーベル:ティーダ出版
楽器編成
Piccolo
Flute 1/2
Oboe
Bassoon
E♭Clarinet
B♭Clarinet 1/2/3
Bass Clarinet
E♭Alto Saxophone 1/2
B♭Tenor Saxophone
E♭Baritone Saxophone
Bassoon
B♭Trumpet 1/2/3
F Horn 1/2/3/4
Trombone 1/2/3
Euphonium
Tuba
String Bass
Timpani
Snare Drum
Suspended Cymbal
Tam-tam
Hi-hat
Ride Cymbal
Wind Chime
Tambourine
Xylophone
Vidraphone
Bongo
Bass Drum
Crash Cymbal
Triangle
Glockenspiel
Marimba
Chime
▼スコアサンプル
演奏:東邦音楽大学ウインドオーケストラ・スペシャルユニット
指揮:加古勉
発売:ティーダ出版
録音:ワコーレコード
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